rustup を非対話的環境でインストールする方法
CI 環境など、非対話環境で rustup
をインストールしたい場合のやり方について調べました。
TL;DR
rustupのインストールを非対話環境でインストールするには、以下のコマンドを実行する
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh -s -- -y
動機および調査ログ
Rust をインストールするにあたって、rustup.rs - The Rust toolchain installerにあるコマンドをコピペして実行することが定石だと思います。
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh
これを実行すると、以下のような表示が出て、ユーザーの入力待ち状態となります。
info: downloading installer
Welcome to Rust!
----中略----
Current installation options:
default host triple: x86_64-unknown-linux-gnu
default toolchain: stable
profile: default
modify PATH variable: yes
1) Proceed with installation (default)
2) Customize installation
3) Cancel installation
>
通常の環境であればここで1などを入力すれば良いのですが、そういうわけにはいかない環境ではどのようにすればいいのか。 curl でダウンロードした対話式シェルスクリプトが bash にパイプ渡しできない - Qiita を参考にして
yes | sh <(curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs)
でいけないかと試してみましたが、ダメでした。
解決策はこちらにありました。 Non-interactive install · Issue #83 · rust-lang-deprecated/rustup.sh
-s
と --
については Man page of BASH を確認すると以下のように書いてあります。
-s オプションが指定された場合と、 オプションを全て処理した後に引き数が残っていなかった場合には、 コマンドは標準入力から読み込まれます。 このオプションを使うと、 対話的シェルを起動するときに 位置パラメータを設定できます。
-- はオプションの終わりを示し、それ以降のオプション処理を行いません。 -- 以降の引き数は全て、ファイル名や引き数として扱われます。 引き数 - は -- と同じです。
そんなわけで、結果的に冒頭に書いたコマンド(以下再掲)を実行すればOKです。
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh -s -- -y